サンドアートは砂の芸術の総称と書きましたが、この先は話がややこしくなるので、
サンドアート=ガラス板の上に砂で絵を描き下から光を当てた物とします。
サンドアーティストによって使っている砂が違います。絵の描き方も人それぞれです。
砂だけでも粗さ、重さ、色などの特徴があり、描き方に関しても物語を展開しながら描くのが得意な人、展開をさせず1枚の絵を描いていくのが得意な人など様々です。そのため一人一人作風は異なります。
ではkisato流サンドアートはどんな特徴を持ち、どんな作風なのか、詳しく解説していきます!
砂描画 -さびょうが-
kisato流サンドアート最大の特徴は絵の細かさにあります!砂である事が信じられないくらい緻密な絵を描く事を得意としています。その特徴を活かした砂で描く一枚絵がサンドアートパフォーマーkisatoを代表する作風となっています。
この緻密な砂の一枚絵を「砂描画(さびょうが)」と呼んでいます。
砂描画には砂の点描画といった意味合いがあるそうです。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」が0.025mm四方の点で描かれた6億5千万画素のマイクロ点描画という説があるそうで、砂描画もそれに似たイメージと言えるかもしれません。砂の一粒一粒が集まり形を作り美しいグラデーションを生み1枚の絵を形成していきます。
どんなに細かい部分でも手だけで描いていくのがkisato流!
道具は一切使っていません。砂の撒き方、砂の落とし方、手や指、
爪の使い方も砂描画ライブの見どころの一つになります。
手のみで描き上げる砂描画は、作品によって絵と言うより
写真に近いくらい細部まで緻密に描き込まれています。
髪の毛、まつ毛、服のしわや陰影まで、砂だけで描いています!
間近で見たらその細かさにきっとビックリすると思います。
作品完成後の儀式
残しておく事が出来ないのがサンドアート。
ガラス板の上に砂が乗っているだけなので、風が吹いただけでも絵は崩れてしまいます。
砂物語だと描きながら常に絵を変化させているので絵を消すという感覚が若干薄いように感じますが、砂描画では最後に「消す」という事が特別な意味を持っているように思えます。
どんなに緻密で美しい作品であっても、どんなに時間をかけて描いた最高の作品であっても描き終えたら消さなくては
いけません。手で払い除けてしまえば簡単に一瞬で絵は消えてしまいます。
「これは砂だったんだ…」と改めて思う瞬間でもあります。
上に載せたベートーヴェンの作品は、制作時間9時間に及ぶ大作!しかし消すのはほんの数秒でした。
美しくて儚い、でもそれがサンドアートの魅力でもあります。
まっさらになったサンドアートテーブルでまた新しい作品が生まれていきます。